小児矯正

1初診・診断

まず初めに、お子様の口腔状態を詳しくチェックします。歯並び、噛み合わせ、顎の発育状態を確認し、問題がないかを見極めます。必要に応じて、X線や口腔内写真を撮影し、現状を把握します。

その後、上顎の幅が狭い、または噛み合わせに問題がある場合、拡大床を使用する必要があるかを判断します。診断に基づき、矯正治療の方針を決定し、治療計画を立てます。

2装置の作製

診断を経て、装置が完成したら、歯科医院でお子様に装置を装着します。

3装置の調整・拡大

拡大床を装着した後、最初の数日は装置に慣れるための調整期間となります。最初の調整では、軽い力で顎の拡大を始めます。この段階では、お子様が装置に違和感を感じることもありますが、数日で慣れることが多いです。

その後、毎日一定回数、親またはお子様自身が装置のネジを回すことで、上顎の拡大を進めていきます。この調整は指示に従い、毎日行うことが大切です。また、2週間に1回程度、歯科医院での定期的な調整を行い、治療の進行状況を確認しながら進めていきます。

4治療期間

顎の拡大が進んでいく期間は数ヶ月〜数年にわたることが多いです。装置を使用しながら、幅が少しずつ広がっていきます。この過程で、歯の並びも調整され、より整った歯並びに近づきます。

必要に応じて、拡大床を使いながら歯並びを改善し、噛み合わせの調整も行います。顎の拡大が順調に進むことで、歯列の問題が改善され、より自然な形に近づきます。

5確認・定着期間

拡大床の治療が終了した後、顎の幅が適切に広がったかを確認します。顎の広がりが完了した段階で、装置を外しても顎や歯の位置が安定するようにします。そのために、一定期間、固定装置を使用することがあります。これにより、顎の成長を安定させ、新しい位置に顎と歯が定着するのを助けます。

6維持・後続治療

治療が終了した後、顎の新しい幅を維持するために、リテーナー（固定装置）を使用することがあります。リテーナーは通常、夜間に装着します。これにより、歯並びの後戻りを防ぎ、矯正効果を保つことができます。

また、定期的に通院し、顎の発育や歯並びの進行状況を確認します。必要に応じて、後続の治療や調整が行われ、最終的に治療が完了します。